無垢材の天板が割れる理由:木の動きを解説
無垢材の天板に走る割れは、たいてい運が悪かったわけではありません。多くの場合、木が季節に合わせて動こうとしたのに、何かがそれを妨げたのです。木の動きを理解すれば、テーブルをオーダーする前に適切な質問ができ、わかっている職人を見分けられます。
木は木目と直角方向に動く
木は周りの空気と釣り合うように湿気を吸ったり吐いたりします。ある含水率より下では、乾けば縮み、湿気を吸えば膨らみます。板の長さ方向の動きはわずかですが、幅方向にははるかに大きく動きます。長く幅広い天板は、言ってみれば「幅のかたまり」です。
USDA林産物研究所のWood Handbookには、これを見積もる簡単な方法が載っています(第13章、式13-3)。幅の変化 = 幅 × 寸法変化係数 × 含水率の変化。係数は樹種ごとに表13-5に、含水率6%〜14%の範囲で掲載されています。
たとえば、幅36インチの板目取りのノーザンレッドオークの天板は、接線方向の係数が0.00304です。含水率が8%から12%に上がると、約 36 × 0.00304 × 4 ≈ 0.44インチ(約11 mm)幅が広がります。1年の中でまた縮みます。木の動き計算ツールで、あなたの樹種、幅、湿度変化に合わせて計算できます。
板目と柾目では動き方が違う
どの樹種にも二つの係数があります。接線方向(年輪に沿う方向)と放射方向(年輪を横切る方向)です。板目の板は幅方向に接線方向の係数で動き、柾目の板はより小さい放射方向の係数で動きます。ノーザンレッドオークの放射方向の係数は0.00137で、接線方向の0.00304に対して半分以下。つまり柾目の天板の動きは半分以下です。柾目材が高価な理由の一つでもあります。
天板が割れるしくみ
- ビスや接着でがっちり固定。 幅の広い天板を前後の幕板にがっちり固定すると、乾燥した冬に縮むことができません。どこかが耐えきれなくなり、たいてい天板が割れます。
- 木目を交差させた接着。 天板の木口に板を直角に接着する(端嵌めを全長にわたって接着する)と、天板全体の動きに逆らうことになります。
- 片面だけの塗装。 上面だけを塗装すると、表と裏で湿気を吸う速さが変わり、反りの原因になることがあります。多くの職人は両面を塗装します。
- 湿った木材や大きな環境の変化。 きちんと乾燥・調湿されていない木材や、湿気の多い工房から暖房の効いた乾燥した家へ運ばれたテーブルは、それだけ大きく動きます。
良い構造とは
- 天板留め金具や駒留め:天板を押さえつつ、溝の中で滑らせます。
- 長穴のビス穴:吸い付き桟や幕板に長穴をあけ、ビスが天板と一緒に動けるようにします。
- 端嵌め:中央だけ接着し、長穴を通したダボで留めて、天板がその下で動けるようにします。
- 季節のすき間:框組みの構造では、無垢の鏡板が溝の中で自由に動けるようにします。
- 適切な含水率の木材:テーブルを置く場所に合わせます。
依頼で聞いておきたいこと
天板をどう固定するか、端嵌めを使うか、使うならどう留めるか、どの含水率を目安に作業しているかを聞いてみましょう。はっきり答えられる職人は、おそらくたくさんのテーブルを作ってきています。テーブルを置く場所も伝えましょう。暖房の効いたマンション、海沿いの湿気の多い家、冬は暖房のない山小屋など。
テーブルのオーダーを無料で投稿して、認証済みの木工職人の見積もりを比べましょう。
出典
- USDA Forest Products Laboratory, Wood Handbook: Wood as an Engineering Material (FPL-GTR-282)、第13章、式13-3および表13-5。